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INTRODUCTION イントロダクション

STORY ストーリー

愛情深い性格ゆえに、これまでの人生、ダメ男ばかりを引き寄せては、何度もだまされてきた母・肉子ちゃん。とんでもなく豪快で、子どもみたいに純粋な母に比べて、しっかりもので大人びた性格の小学5年の娘・キクコ。ふたりは肉子ちゃんの恋が終わるたびに各地を放浪し、北の漁港の町へと流れ着く。

漁港で途方にくれる母娘の胃を満たしたのは、一軒の焼き肉屋「うをがし」の焼肉だった。妻に先立たれ、店をたたもうとしていた店主・サッサンは、目の前に現れた肉子ちゃんを”肉の神様”だと思い、「決しておなかを壊さないこと」を条件に肉子ちゃんを雇いいれる。こうして、サッサンが所有する漁港の船を住処に、肉子ちゃんとキクコの新しい生活が始まった……!

キクコは地元の小学校に転入する。土地の言葉をきちんと使い、運動神経がよく、まわりの友達から「かわいい」と言われることが多いキクコは、大阪出身でもないのに大阪弁で思ったことをすぐ口に出し、町中でマトリョーシカと噂される母・肉子ちゃんの存在を、最近ちょっと恥ずかしいと思っている。一方、学校ではこの年頃特有の女子グループ間のやっかいな抗争に巻き込まれたり、風変わりな少年・二宮との出会いで、キクコは少しずつ成長し、この漁港の町をどんどん好きになっていく。
肉子ちゃんの次の恋が終わったら、またこの町を出て行かなければならない。
そんな不安がよぎるキクコと肉子ちゃんの大きな秘密が明らかになり……

CHARACTER キャラクター

CAST キャスト

  • 肉子ちゃん

    大竹しのぶ

    1957年7月17日生まれ。東京都出身。1975年 映画「青春の門 -筑豊編-」ヒロイン役で本格的デビュー。同年のNHK連続テレビ小説『水色の時』に出演。以降、多くの映画、舞台、ドラマ作品に出演。近年の映画出演作に、『海街diary』(15)、『後妻業の女』(16)、『のみとり侍』(18)、『影踏み』(19)など。声優として『「借りぐらしのアリエッティ』(10)、『風立ちぬ』(13)、『メアリと魔女の花』(17)、『インサイド・ヘッド』(15)の日本語吹替版などの作品に参加している。

  • キクコ

    Cocomi

    2001年5月1日、東京都出身。フルーティスト、モデル。3歳からヴァイオリンを、11歳でフルートを始める。現在もフルートをN響・神田寛明氏に師事。2019年、日本奏楽コンクールで最高位を受賞。2018年、2019年の全日本学生音楽コンクールで、2年連続入選を果たすなどのコンクール歴を持つ。桐朋女子高等学校音楽科を卒業し、現在大学1年生。

  • 二宮

    花江夏樹

    1991年 6月26日、神奈川県出身。2014年に出演した「東京喰種」の主人公・金木研役や「四月は君の嘘」の有馬公生役などを通じて、第9回声優アワードの新人男優賞を受賞。以来、多数の話題作に出演。2019年にはアニメ「鬼滅の刃」の主人公・竈門炭治郎を演じ、第14回声優アワードでは主演男優賞を受賞。そのほか、ナレーションやラジオドラマなど多数のコンテンツに登場している。YouTubeでゲーム実況なども配信中。

  • サッサン

    中村育二

    1987年「劇団カクスコ」を結成、脚本・演出を手掛け、2002年解散。近年の映画出演作に『日本のいちばん長い日』(15)、『シン・ゴジラ』(16)、『アウトレイジ 最終章』(17)、『空母いぶき』(19)、ドラマ出演作に「スカーレット」(19/NHK)、「絶対零度?未然犯罪潜入捜査?」(18-20/CX)、『キワドい2人-K2-池袋署刑事課神崎・黒木』(20/TBS)、「華麗なる一族」(21/WOWOW)などがある。

  • マリア

    石井いづみ

    2006年7月25日生まれ、東京都出身。本作マリア役の一般オーディションで見事1673人から選ばれ声優デビューした。

  • ゼンジ

    山西惇

    1962年12月12日生まれ、京都市出身。「劇団そとばこまち」出身。舞台、ドラマ、映画作品のほか、最近ではクイズ番組などでも活躍。主な出演作に、ドラマ「相棒」シリーズ(EX)、NHK連続テレビ小説「まんぷく」(18-19/NHK)、「半沢直樹」(20/TBS)などがある。また明石家さんま主演舞台には全作品出演している。舞台:こまつ座「雨」(21年9?10月上演)に出演予定。

  • 水族館のおじさん ほか

    八十田勇一

    1965年5月25日生まれ、愛知県出身。「劇団そとばこまち」出身。舞台のほか、ドラマ、映画作品などで活躍。主な出演作に、「刑事7人」(19/EX)、「半沢直樹」(20/TBS)、「黒革の手帳?拐帯行?」(21/EX)など。明石家さんま主演舞台には全て出演。明石家さんまプロデュースのドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」(18年/Netflix)にも出演。

  • トカゲ、ヤモリ

    下野紘

    4月21日生まれ、東京都出身。2001年、ゲーム『リリーのアトリエ〜ザールブルグの錬金術士3〜』のテオ・モーンマイヤー役で声優デビュー。翌2002年に『ラーゼフォン』の主人公・神名綾人役でテレビアニメデビューを果たし、『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズの来栖翔、『進撃の巨人』コニー・スプリンガー、『鬼滅の刃』我妻善逸など数々の人気キャラクターを演じている。2021年、第15回声優アワードMVS賞を受賞。

  • ダリシア

    マツコ・デラックス

    1972年10月26日生まれ、千葉県出身。その一度見たら忘れられない衝撃的なビジュアルと歯に衣着せぬコメントが、多方面から絶大な支持を受けている。TV、雑誌などで活躍中。

  • みう

    吉岡里帆

    1993年1月15日生まれ、京都府出身。2013年より活動を始める。主なドラマ出演作品に、連続テレビ小説「あさが来た」(15/NHK)、「ゆとりですがなにか」(16/NTV)、「カルテット」(17/TBS)、「きみが心に棲みついた」(18/TBS)、「時効警察はじめました」(19/EX)があり、映画作品に『パラレルワールド・ラブストーリー』(19)、『見えない目撃者』(19)、『Fukushima 50』(20)、『泣く子はいねぇが』(20)など。ドラマ『レンアイ漫画家』(CX)、『華麗なる一族』(WOWOW)が現在放送中。

STAFF スタッフ

  • 企画・プロデュース

    ​明石家さんま

    1955年7月1日、奈良市生まれ。お笑い芸人。企画・プロデュースを務めた作品にNETFLIXドラマ「Jimmy~アホみたいなホンマの話~」(18)がある

  • 撮影 若木信吾

    原作

    西加奈子​

    1977年テヘラン生まれ、カイロ・大阪育ち。2004年「あおい」でデビュー。2007年「通天閣」で織田作之助賞受賞、2013年「ふくわらい」で河合隼雄物語賞受賞、2015年「サラバ !」で直木賞受賞。小説の他絵画、絵本も手がける。

    「漁港の肉子ちゃん」幻冬舎文庫​​

    「サラバ!」で第152回直木賞を受賞した西加奈子の原作。
    累計発行部数35万部のベストセラー小説。EX「アメトーーク!」読書芸人の回では、ピース又吉が本著を紹介し、大きな反響を呼んだ。

  • 監督

    ​渡辺 歩

    1966年9月3日生まれ。東京都出身。86年にスタジオメイツに入社、同社で原画デビュー。88年にシンエイ動画へ移り、TVアニメ「ドラえもん」で原画・作画監督・演出など多岐にわたって活躍。劇場短編『おばあちゃんの思い出』(00)、劇場長編『ドラえもん のび太の恐竜2006』(06)などを監督し、2011年よりフリーに。その後はTVアニメ「宇宙兄弟」(12~14)、「恋は雨上がりのように」(18)など、精力的に監督作を発表。『海獣の子供』(19)では第74回毎日映画コンクールアニメーション映画賞、第23回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞。

  • キャラクターデザイン・総作画監督

    ​​​​小西賢一​

    1968年6月23日生まれ。89年にスタジオジブリ一期生として入社。アニメーターとして『耳をすませば』(95)、『もののけ姫』(97)などに参加し、高畑勲監督映画『ホーホケキョ となりの山田くん』(99)で作画監督に抜擢される。以後フリーとなり、今敏監督映画『千年女優』(02/作画監督)、続く『東京ゴッドファーザーズ』(03/キャラクターデザイン・作画監督)を歴任、『かぐや姫の物語』(13/総作画監督)など、見ごたえある仕事を多数手がけている。渡辺歩監督とは映画『ドラえもんのび太の恐竜2006』(06/作画監督)、『海獣の子供』(19/総作画監督)などでタッグを組んでいる。

  • 美術監督

    ​木村真二

    1962年生まれ。81年に小林プロダクションに入社。『プロジェクトA子』(86)で美術監督デビュー。製作期間9年をかけた大友克洋監督の超大作『スチームボーイ』(04)を経て、STUDIO4℃制作・松本大洋原作の『鉄コン筋クリート』(06)に参加。それ自体がキャラクターといえる作品の舞台「宝町」を、大胆かつ緻密な圧倒的画力をもって現出させた。その他の代表作に『ヴイナス戦記』(89)、『とつぜん!猫の国 バニパルウィット』(98)、『青の祓魔師 劇場版』(12)、『ムタフカズ』(17)、『海獣の子供』(19)など。『GENIUS PARTY』(07)の1エピソード「デスティック・フォー」、TVアニメ「ヒピラくん」(09)などの監督作もある。

  • 脚本

    ​大島里美

    早稲田大学第一文学部卒業。第16回フジテレビヤングシナリオ大賞で、佳作受賞。
    「1リットルの涙」(CX/05)、第1回市川森一脚本賞を受賞した「恋するハエ女」(NHK/12)、
    2015年NHK大河ドラマ「花燃ゆ」、「あなたには帰る家がある」(TBS/18)、
    「凪のお暇」(TBS/19)「おカネの切れ目が恋のはじまり」(TBS/20)など作品多数。

  • 音楽

    ​村松崇継

    1978年生まれ、静岡県出身。5歳からピアノを始め、オリジナルピアノソロアルバム「窓」でデビュー。 国立音楽大学作曲学科卒業。映画、TVドラマ、舞台、ミュージカル等の音楽を手掛ける。映画『64-ロクヨン-前編』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』では日本アカデミー賞優秀音楽賞を2年連続受賞。劇伴作家だけではなく、活動は多岐に渡り、2019年NHK紅白歌合戦で竹内まりやが披露した『いのちの歌』など歌曲の楽曲提供も多い。また、近年はスタジオジブリ作品『思い出のマーニー』をはじめ、『メアリと魔女の花』、2017年アヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリを受賞した『夜明け告げるルーのうた』や、自身初の海外作品となり全世界で配信されている優酷(Youku)配信ドラマ『長安十二時辰』の音楽など活躍の場を世界に広げている。

  • アニメーション制作

    ​​​STUDIO4℃​

    ハイクオリティな映像表現で世界から高い評価を得ているアニメーション制作会社。
    創立者であり代表の田中栄子プロデューサーを中心に、作品の個性を重視し、映像表現の可能性を常に模索して、多彩な作品を世に送り出して来た。大友克洋製作総指揮『MEMOREIS』(95)、片渕須直監督『アリーテ姫』(01)、『THE ANIMATRIX』(03)、湯浅政明監督『マインド・ゲーム』(04)では文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の大賞を獲得。『鉄コン筋クリート』(06)では、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞受賞に輝く。
    以降、『Genius Party』(07)『ベルセルク黄金時代編3部作』(12)『ハーモニー』(15)『ムタフカズ』(18)など映画を制作し、常にアニメーション界を驚かせ、近年では『海獣の子供』(19)が米国アカデミー賞長編アニメ部門にエントリー、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、毎日映画コンクール大賞を受賞。社名の4℃は、<水の密度が一番高い温度>であることから、クオリティの高さを保証することを意図して名づけられた。

  • 主題歌

    稲垣来泉「イメージの詩」
    (よしもとミュージック)​​​

    作詞・作曲:吉田拓郎
    編曲:武部聡志
    サウンドプロデュース:GReeeeN

    2011年1月5日生まれ、千葉県出身。NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(16)、「スカーレット」(19)など多数のドラマに出演。声で出演した『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』(20)のほか、主な映画出演作に『人魚の眠る家』(18)、『人間失格 太宰治と3人の女たち』(19)、『糸』(20)がある。公開待機作として『劇場版オトッペ パパ・ドント・クライ』(21年秋公開予定)、『そして、バトンは渡された』(21年、10月29日公開予定)など。TOYOTA、進研ゼミなど大手企業CMでも活躍中。

  • エンディングテーマ

    ​GReeeeN「たけてん」
    (ユニバーサル ミュージック)​​

    HIDE、 navi、 92、 SOHの男性4人組、福島県で結成されたボーカルグループ。 メンバー全員が歯科医師免許を持ち、医療との両立のため顔を伏せて活動中。『愛唄』『キセキ』『遥か』『オレンジ』等、デビュー以来数々のヒット曲を生み出す。 『キセキ』は今も日本国内においてもっとも多くダウンロード販売されたシングルとしてギネス記録を持っている。 楽曲だけでなく、GReeeeNを題材にした書籍「それってキセキ~GReeeeNの物語~」(著・小松成美)や、映画「キセキ -あの日のソビト-」(松坂桃李・菅田将暉ダブル主演)の大ヒットによりその“生き方”にも注目が集まっている。 2020年、NHK連続テレビ小説「エール」の主題歌を担当。第71回NHK紅白歌合戦に初出場。